時事,最新ニュース,日本の新聞,日本 経済新聞,日経新聞

相次ぐ振り込め詐欺の抑止を目的に、県警は電話を無くなって市民に用心を真っ直ぐ呼び掛けるコールセンターの規模を拡大、２昼間の時間からあらた入れ運用を開始した。県警によると、４月の月間認知件数は過去３年で最多に普通ぶ85件に上っており、コールセンターの再運用などの施策で、打撃の拡大を防ぎたい考えだ。

　コールセンターは、国の補助金を財源とした基金を活用し、民間会社に業務を委託した２０１０年度の対策の一つ。オペレーターが電話帳を無くなって市民に最新の手口などを紹介、打撃防止の一助にしてもらう。

　昨年10月から今年３月まで半年間行われていたが、11年度はオペレーターを倍以上の約50人に。「持ち運び電話のナンバーが変わった」などといった事前電話がかかってきたという県警の情報をもとに、その地域に集中的に電告白するるなど、連携して効果を上げていくという。

　昨年11月、コールセンターの一報を端緒に、詐欺グループの男を詐欺の疑いで逮捕。これまで一定の効果を挙げているといい、11年度は、来年３月末まで約１年間実施される計画。

　一方、県警によると、今年１月から４月末までの振り込め詐欺の認知件数は未遂も含め２５９件と、前年同期比で19件増加。４月末までの打撃総額は約５億３８００万円と、約１億６６００万円も増えている。中でも、警察官を名乗って高齢者から現金カードをだまし取る手口が多発しており、県警は用心を呼び掛けている。


「振り込め詐欺」減らず新対策、電話で用心喚起やホットライン開設/神奈川県警
振り込め詐欺が一転増加傾向、目立ち上がる「真っ直ぐ手渡し」/神奈川
11月の振り込め詐欺打撃、今年に入って劣悪に/神奈川
振り込め打撃が３月から急増、１年半ぶり１カ月で80件超/神奈川
職員機転利かせ「振り込め」摘発、用心喚起のコールセンター成果/横浜